なぜ、たいてい「生き延びるための技術」として始まるのか
欲求や気持ち、意見を持つことが、衝突や罰、愛情の撤回につながるような環境では、自分の欲求を脇に置くことが最も安全な選択だったことがよくあります。だから自己放棄は、大人の人間関係で目立って現れるときでも、子ども時代にさかのぼることが多いのです。
自己放棄が隠れている、具体的な場面
断りたいのに「はい」と言う。傷ついたことを笑ってごまかす。そのほうが楽そうだからと、好みを口にしないでおく。どれも小さな自己放棄です。ひとつひとつは些細でも、積み重なることで、時間とともに本当の代償になっていきます。
「おおらかな人」と間違われやすい理由
自己放棄を繰り返す人は、外から見ると柔軟で手がかからず、感じのよい人に見えることがあります。パターンに気づきにくいのも、そのためです。周りにとって都合がいいからこそ、評価されてしまうのです。
流れを変え始めるきっかけ
どのお店にするかといった、ささいな場面でも、自分の本当の好みや気持ちを声に出してみる。そんな練習が、自分のそばにとどまる力を取り戻してくれます。ひとつの大きな対決よりも、こうした積み重ねのほうが大切なことが多いのです。
ここで述べているのは、人との関わりの中で身についた習慣であり、性格の欠点ではありません。支配的だったり安心できなかったりする関係に根ざした自己放棄は、セラピストに相談してみる価値があります。その関係の中にいる間は、パターンを手放すのが難しいことが多いからです。
全体のパターンを理解することは役に立ちます。そのうえで、今週、自分が何を望んでいるかすでに分かっていたのに、違うことを口にしてしまった具体的な場面に気づくこと。それが、より難しく、より役に立つ向き合い方です。 OLENRIで、その瞬間に気づく