人間関係

なぜ人を遠ざけてしまうのでしょうか?その奥にある本当の理由

相手が近づいたときに距離を置いてしまうのは、つながりを望んでいないからではありません。傷つかないよう、過去に身につけた防衛反応であることが多いのです。その背景をお伝えします。

相手が近づいたときに距離を置いてしまうのは、つながりを望んでいないしるしではないことがほとんどです。いつかどこかで、親密になったことで傷ついたり、がっかりしたり、圧倒されたりした経験があり、そこから身についた防衛反応です。相手から距離を置かれる前に、自分から距離をつくる。そうやって自分を守ることを学んできたのです。

関係がうまくいっているときほど起こりやすい理由

このパターンは、関係が悪いときよりも、むしろ珍しくうまくいっているときに現れがちです。親密さが深まるほど、失うものも大きくなるからです。先に自分から遠ざけることは、心の奥では、終わりの主導権を取り戻すような感覚になることがあります。

距離を置く行動の、よくある形

必要のない口論を始める、急に忙しくなる、良い時間のあとで相手の欠点ばかりが気になる。こうした行動は、意図的な選択には見えないまま、人を遠ざける典型的な形です。恐れを直接言葉にしなくて済むよう、行動のほうが距離をつくってくれるのです。

頭で分かっていても、その場では止まりにくい理由

自分がそうしていると頭で分かっていても、止めたいと思っていても、その場では足りないことが多いものです。その反応は、理屈を考える部分より、速くて自動的な脳の部分から起きているからです。だから、気づくだけでパターンが変わることはあまりありません。

変化のきっかけになる、本当に役立つこと

遠ざけようとしている相手に、その衝動を声に出して伝えてみましょう。「今、距離を置きたくなっている自分に気づいたよ。あなたのせいではないと思う」と。自動的で無言だった反応が、二人に見える共有されたものになり、時間とともにその力は弱まっていきます。

ここでお伝えしたのは防衛のパターンであり、変えられない性格ではありません。この反応は人との関係の中で形づくられたことが多く、同じように関係の中で変わっていくものです。特に、愛着のパターンに詳しいセラピストとのセッションで変化しやすい傾向があります。

なぜそうなるのかを全体として理解することは役に立ちます。ただ、今の関係の中で、距離を置きたい衝動が実際に始まった「その瞬間」に気づき、たどってみることが、より難しく、より役に立つ一歩です。 OLENRIで、いつ始まったかをたどる