情報が足りないとき

すべての情報がそろっていないときの決め方

ある地点を過ぎると、リサーチはもう明確さを増やすものではなく、決めることから逃げる手段になってしまいます。

現実の決断は、ほとんどが不完全な情報のなかで下されます。完全な確信を待っていると、その決断がまだ意味を持つ時期を過ぎてしまうことも少なくありません。大切なのは、責任をもって決められるだけの「十分な」情報があるかを見極めること。最初から手に入るはずのなかった「完全さ」を追いかけないことです。

本当に足りないものは何か、具体的に特定する

「情報が足りない」というあいまいな不安は、具体的でないぶん解消しにくいものです。足りないのは何なのか、たとえば数字なのか、誰かの返事なのか、検査の結果なのかを具体的に挙げ、現実的な期間で手に入るかを考えてみましょう。手に入らないなら、それは「足りない情報」ではなく「そもそもわからないこと」であり、別のものとして扱うべきです。

リサーチが先延ばしになっていないか気づく

調べることは前に進んでいる感覚があるので、決断を避けるための手段になりやすいものです。ここ数時間、数日の「リサーチ」で、いちばん有力な選択肢が変わっていないなら、情報収集から先延ばしに移っているのかもしれません。それは、今ある情報で決めるタイミングだというサインです。

情報の完全さではなく、やり直しやすさで決める

情報が不完全なときは、全体像がどれだけそろっているかよりも、その決断がどれだけやり直せるかを考えてみてください。やり直せる決断なら、あとで調整できるので、確信が少なくても決められます。やり直せない決断なら慎重さが必要ですが、その場合でも、いつまでも先送りするのではなく、どこかで慎重さを具体的な選択に変えなければなりません。

今ある情報で最善を尽くし、見直す時期を決めておく

現実的に手に入る情報で決めると腹をくくり、新しい情報が入ったときに見直すタイミングをあらかじめ決めておきましょう。すべてがわかるまで動けなくなるのでも、一度決めたら二度と見直さないのでもない進め方です。不確かな状況でのよい決断は、たいていこうして生まれます。完璧な先見の明は必要ありません。

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